この記事を読んでくださっているみなさま、いかがお過ごしでしょうか?

連日ニュースで伝えられているように、2018年の夏は記録的な暑さになっています。

この暑さのため、熱中症になってしまう方々も大変多くなっています。

熱中症を予防するためにはどのような行動をとればよいか、

もし熱中症になった場合はどのように対処すればよいかを述べた後、

2018年の夏の暑さの原因といつまで暑さが続くのかの考察をしたいと思います。

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2018年の夏の暑さは災害レベル

2018年の夏は、7月が終了した段階で既に猛烈な暑さになっています。

6月下旬から関東地方を中心に厳しい暑さになり、

全国的に梅雨が明けた7月10日以降は全国で記録的な猛暑となっています。

京都市で7月14日から20日まで1週間連続で最高気温が38度を超えて過去最長記録を更新したほか、

7月23日には埼玉県熊谷市で最高気温が国内観測史上最高の41,1度を記録し、

東京都青梅市では東京都内の観測点で初めて40度を超えるなど、

全国の観測点のうち4分の1以上となる241の地点で35度を超える気温となり、

猛烈な暑さはピークを迎えました。

猛暑に関して気象庁は7月23日に記者会見を行い、

「40度前後の暑さは、これまで経験したことのない、命に危険があるような暑さだ。1つの災害と認識している」と述べて、

2018年の猛暑が災害に匹敵する、生命に危険を及ぼすレベルのものであるという見解を発表しました。

実際に2018年7月は連日の猛暑の影響で熱中症による救急搬送や死亡者が急増しており、

消防庁の発表によると、7月22日までに熱中症で救急搬送された人の数がすでに40,000人を超えて、

例年の7月末と比べて1,5倍の人数に達しています。さらに毎日新聞社の調べによると、

7月18日から23日までの6日間での熱中症によるものとみられる死亡者数が94人にのぼり、

例年にないペースで増加しています。

熱中症の予防法・対処法

2018年の7月は記録的な猛暑になっていることもあり、

例年以上に熱中症による救急搬送や死亡事故のニュースが多くなっています。

そこで、熱中症を予防する方法や熱中症になった場合の対処方法をここでまとめてみたいと思います。

ヒトの身体には汗をかくことで体内の熱を身体の外へ逃がす体温調節機能がありますが、

暑さや湿気により体の汗が蒸発しにくくなると体温調節がうまくいかなくなり、

体温が上昇したり身体に熱がこもったりして熱中症が引き起こされるといわれています。

よって、熱中症を予防するには暑さを避け水分補給をこまめに行い、

体温の上昇を抑えることが何より大切です。以下でより具体的な方法を紹介していきます。

熱中症は、比較的涼しい日が続いた後突然気温が上がったり、

高温多湿で風がほとんど吹かない日に起こりやすいといわれています。

暑さ指数(WBGT)をたびたびチェックしてその値が28を超える日には、

なるべく外出は控えてください。どうしても外出が必要なときは

なるべく風通しの良い服装を選び、帽子や日傘で頭や首を陽射しから守りましょう。

暑さ指数(WBGT)についてはこちら

暑さ指数(WBGT)とは

また、水分・塩分補給も大変重要になってきます。特に運動をした後や起床時など、

大量の汗をかいた場合は水分と同時に塩分も失われているので、塩分も摂りましょう。

水分だけを補給した場合には体液が薄くなることによって体調に異変が起こることがあります。

外出時にはなるべく水筒やペットボトルにスポーツドリンクや経口補水液を入れて持ち歩くようにしましょう。

水筒やペットボトルなどを持ち歩くのが重い場合は、

塩飴や塩キャラメルなど、手軽に塩分を補給できる食物を持ち歩くのも有効です。

ただし、塩分や糖分の摂りすぎには注意しましょう。

体温の過度の上昇を抑えたり、上昇した体温を下げることも熱中症対策として必要です。

外出時には冷たい水で濡らした手ぬぐいやハンカチを持ち歩いて、

首の後ろやわきの下など太い血管が集まっているところにあてて、効率的に体温の上昇を抑えましょう。

また、たたくだけで一気に冷たくなる「瞬間冷却材」は、いつでもどこでも使えて真夏のレジャーなどでとても重宝することでしょう。

屋外だけでなく屋内でも熱中症には十分気をつけましょう。

厚生労働省の調査によると、昨年熱中症で救急搬送された人のうち、

約45パーセントが住居および公共施設の屋内部分で熱中症になっていました。

特に住居では、60代以上の高齢者が窓を閉め切った部屋の中でエアコンを使わずに寝ていて、

熱中症になり死亡したというニュースが例年多数報道されています。

電気代を節約しても熱中症になってしまっては本末転倒ですので、

部屋にエアコンがついている場合は迷わずエアコンを使用しましょう。

ただし、あまり設定温度を低くし過ぎると外気やエアコンのついていない部屋との温度差が大きくなって

体に大きな負担がかかってしまうので、室温は25度から28度を保つようにしましょう。

それでも電気代が気になるという方は、エアコンの設定温度を28度にしたうえで扇風機を使いましょう。

扇風機の上に濡らしたタオルを置いておくとより効果的です。

エアコンを使わないで生活する場合は家の窓や玄関の扉を2か所開けて部屋の風通しを良くしましょう。

すだれを使うとより涼しく感じられます。風が入ってくる方向の扉の前に水の入ったバケツなどを

置いても風が涼しくなります。

また、屋内でも水分・塩分をこまめに補給する、保冷剤やアイスノンで体を冷やす、という対策を行いましょう。

高齢者は体温調節機能が衰えていたり、

暑さやのどの渇きに関する感覚が鈍くなっていたり持病があったりするのでより注意が必要です。

就寝時には部屋の温度が低くなり過ぎないように気をつけましょう。

朝起きた時に体に疲れが残ったままの状態になる可能性があります。

ひんやりマットなどの暑さ対策グッズを使いながら、アイスノンをタオルなどにくるんで首の後ろをゆっくり冷やしながらお休みください。

枕元には水などの飲み物を忘れずにおいておきましょう。

扇風機を使う時は、壁に向けて送風して直接顔や身体に当たらないように気をつけてください。

扇風機は想像以上に身体が冷えてしまいますし、脱水状態になりやすくなります。

普段の食事でも熱中症を予防することができます。

ここでは、熱中症対策として優れた食べ物を紹介していきます。

豚のヒレ肉やもも肉、ウナギや海苔、大豆にはビタミンB1が豊富に含まれていて、疲労回復に効果を発揮します。

キュウリやトマトなどの夏野菜、スイカやキウイなどの果物、海藻類には体温を下げる効果があるほか、

脱水状態に陥るのを防ぐために大切なカリウムが多く含まれていて、熱中症予防に効果的です。

熱中症を予防するためにも正しい生活習慣を心がけましょう。

特に睡眠不足と深酒は、免疫機能と体温調節機能が低下してしまうのでできる限り避けてください。

熱中症は老若男女問わずだれでもかかりうる危険な症状です。

特に2018年は校外学習をしていた小学生が死亡したり、部活動や全校集会中に中学生や高校生が熱中症になり救急搬送されるという事故が連日のように報道されています。

熱中症は頭痛や吐き気といった比較的軽い症状からけいれんや意識障害など重い症状までさまざまな症状が起こります。

軽く考えずに、暑い日には活動を延期したり医療関係者に同行してもらうなどの対策を行い、

少しでも気分が悪い人がいるときは活動を一時中止して風通しの良い場所や

涼しい場所に移動したり水分や塩分をしっかり補給するなどの適切な処置をしましょう。

2018年夏の暑さの理由・原因

次に、2018年の災害レベルの猛暑は一体なぜもたらされたのかについて説明します。

まず、今年の夏の暑さは日本に限った話ではありません。

7月8日に米国カリフォルニア州のデスバレーで52度の最高気温を観測したほか、

7月17日から18日にかけてはスウェーデンやフィンランドでも最高気温32~33度を記録するなど、

世界各地で猛烈な暑さに見舞われています。

今年の異常な暑さについて世界気象機関(WMO)では、「長期的な地球温暖化の傾向と関係している」と分析しています。

地球温暖化によるものと思われる気温の上昇は、

日本の暑さにも影響を及ぼしていることが、データからもうかがえます。気象庁の調べによりますと、

東京都心の観測点で7月に観測された真夏日の日数が

1981年から2010年までの平年値14,8に対して2011年から2017年までの平均値は19,0となっていて4,2日も増加していますし、

猛暑日の日数も同様に約1,2日増加しています。

また夜の気温も同様に上昇傾向にあり、熱帯夜の日数も1981年から2010年までの平年値8,4に対して

2011年から2017年までの平均値は11,0となっていて2,6日増加しています。

地球温暖化の影響などにより日本の夏は年々暑くなっていますが、今年の暑さは際立っています。

東京都心を例に出しますと、7月に観測された真夏日の日数は2011年から2017年までの

平均値19,0をも大幅に上回り25日、猛暑日の日数も2011年から2017年までの

平均値2,1に対して5日、熱帯夜の日数も2011年から2017年までの平均値11,0に対して20日とこちらも大幅に上回っています。

それではなぜこの暑さがもたらされたのでしょうか。

その原因の1つは梅雨明けが全国的に異常に早かったことにあります。

2018年の梅雨明けは沖縄・奄美地方や九州南部はほぼ平年並みでしたが、

そのほかの地方では平年より8~15日早くなり、関東地方に至っては平年より22日早く、

観測史上初めて6月中の梅雨明けとなりました。

気象庁の見解によると赤道付近の北西太平洋の海面水温が平年より高いために対流活動が活発になり、

その影響で太平洋高気圧が日本上空に勢力を伸ばして早い梅雨明けとなり、

このため7月10日ごろから全国的に晴天が続き、夏の日差しが長時間照り付けて気温がどんどん上がりました。

2018年の夏が暑い理由のもう1つは、

日本の上空約15,000メートルの高さに西からチベット高気圧が張り出していることです。

チベット高気圧によって上空5,000メートル付近にある太平洋高気圧と合わせて高気圧の2段重ねの状態となり、

このため高気圧から例年より強い下降気流が発生して

日本上空の暖かい空気が圧縮されてより熱い空気として地上付近にとどまるために

厳しい暑さが続いているのだそうです。

歴史的な猛暑の原因としてもう1つ考えられるのがラニーニャ現象です。

2017年の秋からラニーニャ現象が発生して2018年の冬は西日本を中心に記録的な寒さとなりましたが、

このラニーニャ現象は2018年の春まで続いて、赤道付近の北西太平洋の海面水温が平年より高い状態となっていました。

高気圧の2段重ね状態およびラニーニャ現象は過去に猛暑をもたらした原因としてニュースなどでもたびたび報道されています。

2013年の猛暑では高知県の四万十市江川崎において8月12日に当時の国内観測史上最高の41,0度を記録しましたが、

この年の猛暑の原因が、ラニーニャ現象によりインドネシア・フィリピン周辺で海水温が高くなり、

対流活動により太平洋高気圧とチベット高気圧がともに勢力を強めて日本上空に張り出したことであるといわれています。

2010年もやはり猛暑になり「観測史上最も暑い夏」となりましたが、

この原因としてラニーニャ現象および高気圧の2段重ね状態があげられています。

2007年には8月16日に埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で当時の国内観測史上最高の40,9度を記録するなど歴史的な猛暑になりましたが、

この年もラニーニャ現象が発生して高気圧の2段重ね状態になっていました。

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2018年の夏の暑さはいつまで続くのか

最後に2018年の猛暑はいつまで続くのか、

気象庁による長期予報や過去の猛暑の年との比較から感想を述べようと思います。

7月26日に発表された1ヶ月予報によりますと、8月1週目は北日本と東日本で平年より

高い確率が70パーセント、西日本で平年より高い確率が50パーセントになっています。

2週目は東日本と西日本で平年より高い確率が50パーセントなっています。

通常の夏ですと1か月予報は「低い:並:高い」が「30:40:30」

または「30:30:40」と予想されていることが多いので「10:20:70」と予想されている北日本

と東日本では8月初めを中心に平年より高温になることがほぼ確実です。

8月3週目以降は1か月予報では「30:30:40」または「20:40:40」となっているので、

平年よりやや高いものの7月20日ごろのような猛暑にはならないと予想されています。

しかし、株式会社ウェザーニューズ発表の「猛暑見解2018」によると暑さのピークは7月いっぱいと

、8月下旬から9月上旬までの2回あるとされています。

9月に入ってもしばらくは暑さと熱中症に気をつけた方がよさそうです。

過去の猛暑では、いつまで猛暑が続いたのでしょうか。

東京と大阪について2018年と同じように猛暑になった2007年、2010年、2013年と比較して傾向を調べてみたいと思います。

東京都心の場合は2007年8月は、猛暑日が7日・真夏日が27日・熱帯夜が22日ありましたが、

9月に入ると猛暑日が0日・真夏日が12日・熱帯夜が6日に減少していました。

猛暑日の最終日が8月22日であったことから、8月下旬には猛暑は収まっていたということができます。

2010年の場合は8月は猛暑日が6日・真夏日が30日・熱帯夜が30日ありましたが、

9月には猛暑日が3日・真夏日が14日・熱帯夜が8日と暑さが収まり、

9月23日以降は最高気温26度未満・最低気温20度未満の日が続いていました。

この年の場合は9月7日ごろには猛暑が収まり、その2週間後には秋が訪れ熱中症の心配もほぼなくなっていたといえます。

2013年は8月は猛暑日が5日・真夏日が28日・熱帯夜が22日ありましたが、

9月には猛暑日が1日・真夏日が8日・熱帯夜が5日と暑さが一気に収まりました。

この年も9月3日ごろには猛暑が収まり、9月23日以降は最高気温26度前後・最低気温20度前後の日が続いています。

大阪市の場合は2007年は8月に猛暑日14日・真夏日31日・熱帯夜25日、9月に猛暑日2日・真夏日26日・熱帯夜14日でしたが、

10月になると猛暑日・真夏日・熱帯夜共に0日になっています。

大阪でもやはり9月23日ごろを境に過ごしやすい日が増えていました。

2010年の場合は8月は猛暑日20日・真夏日31日・熱帯夜29日、9月は猛暑日7日・真夏日19日・熱帯夜13日でしたが、

この年は9月14日ごろから過ごしやすくなり9月23日以降は最低気温20度未満の日が続いています。

2013年の場合は8月は猛暑日18日・真夏日28日・熱帯夜24日、9月は猛暑日0日・真夏日15日・熱帯夜3日となっていて、

この年は8月24日ごろには猛暑が落ち着き、9月14日以降は朝・晩を中心に完全に過ごしやすくなっていました。

今年も残暑が厳しそうですが、2013年のように早く暑さが収まるといいなと思います。

まとめ

2018年は7月の段階ですでに災害レベルの猛暑となっていて、熱中症になる人が多数出ています。

熱中症を防ぐため適度に体温を下げることと、水分・塩分補給に特に気をつけてください。

また、部屋の寝室などで就寝中に熱中症になる危険性も十分あるので、油断せずしっかり対策を行いましょう。

今年の7月の異常な暑さは春先までのラニーニャ現象や、

太平洋高気圧およびチベット高気圧により地上付近に暖かい空気がとどまりやすくなっていたことなどが

原因であると考えられていますが、2007年、2010年、2013年などの猛暑も同じような原因で起きています。

まぁ、テレビでもこんなこと言ってるのでまだまだ当分は続きそうですね。

これら猛暑になった3つの年の残暑について調べたところ、

東京都心では9月初めには猛暑が収まり、大阪市でも9月中旬から下旬には過ごしやすい日が増えていました。

せっかくの楽しい夏ですので、体調に気をつけて満喫したいですね。

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