「獣になれない私たち」の最10話のあらすじとネタバレで紹介

新垣結衣と松田龍平のW主演が話題のドラマの待望の第10話です。

会社からも晶の前からも姿を消した朱里。お互い辛い思いを抱え、一夜をともにした晶と恒星は、これからの関係について戸惑っていた。

社長に対し、自分の思いをぶつけた晶と、不正を続けていくのかという選択に悩む恒星。二人は最後にどんな選択をするのか。気になる第10話はこちらから。

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「獣になれない私たち」の第10話のあらすじ(前半)

ミスをしたことで、会社から姿を決し、行方がわからなくなっている、長門朱里(黒木華)に連絡をする、深海晶(新垣結衣)だが、朱里は電話にはでず、仕方なくメッセージを残す晶。

一方で、不正に加担してしまっている、会計士兼税理士である根元恒星(松田龍平)は、不正相手の高梨と連絡を取り、書類を作り直したことを伝える。恒星は、引き出しを開き、これまでの不正の書類の入った封筒を取りだし、見つめるのだった。

 

5tapは、休業中の張り紙をしながらも、密かに営業を始めた。そこに一番乗りで、晶がやってくる。マスターのタクラマカン斎藤(松尾貴史)に、恒星のことを尋ねる晶。今日こられないってといい、喧嘩でもしたのかと心配するタクラマカンに対し「ちょっと、距離感間違えちゃって。大後悔中です」と言う晶。

そんな晶に、大後悔とかけて、大航海時代のビール、IPA(インディアペールエール)を勧めるタクラマカン。そんなタクラマカンに笑顔を見せる晶。

 

次の日。5tapにやってきた恒星の目の前に、昨日の晶と同じビールが出されていた。「晶は、来た?」と言う恒星に「うん、昨日来て、IPA1杯だけ飲んで帰った。大航海時代の苦〜いビール」と答え、恒星はビールを口にする。

 

東京に来ていた、晶の元カレの花井京谷(田中圭)の母、千春(田中美佐子)は東京での買い物を京谷と一日楽しんでいた。そこで、千春は京谷に、朱里にあげたマンションを売り払い、朱里に自活するためのお金を渡す方がいいと話す。前の男が用意したマンションに住んでいては次の恋だって出来ないと言う千春。

「次の恋?」と言う京谷に「朱里さんの人生あそこで終わりだと思ってたの?」と声を荒げる千春は、そういう考えナシなところが父親に似ていると言う。

空に向かって父親に話しかける千春は「晶ちゃんのことほんと残念だったけど、京谷に合う相手きっと他にもいるよね」という千春に「勝手に終わらすなよ」という京谷。終わったでしょ、と言い歩き出す千春に、苦い顔をしながらついていく京谷なのだった。

 

いつもの目覚ましで目覚めた晶は、目覚ましを止め、再び眠りにつく。

 

晶の会社では、晶を心配していた松任谷夢子(伊藤沙莉)が晶から社内一斉メールが届いたことを上野発(犬飼貴丈)に慌てて報告する。晶からのメールには「体調が悪いので休みます。連絡が遅くなりすいません。深海晶」と書いてあった。

晶が休む前、社長である九十九剣児(山内圭哉)に今までの思いをぶつけたことで、九十九から、いますぐやめるように言われた晶を、社員の誰一人も何もいうことができず、晶は落ち込み、そのまま帰宅したのだった。

「上野くん、どうして黙って見てたの?戦いなよ」という夢子に、目の前の出来事についていけなくて、という上野。そこへ、先輩の佐久間久作(近藤公園)がやってくる。やはりこないか、という佐久間に対しても、どうして社長と戦ってくれなかったのか、という夢子。

「あそこで何も言えないでしょ」という佐久間に、夢子自身も、自分が平和ならどれでいいと思ったと話す。

そこへ、九十九が出勤してくる。夢子や佐久間の前で「深海は仮病か。すぐに謝りに来たらええもんを何をモタモタしとんねん」と罵声をあげる。蜘蛛の子を散らすように去っていく社員たち。

 

5tapの前を一度通り過ぎた晶だが、再び戻ろうと振り向くとそこには恒星がいた。驚く二人。

店に入った二人は、カウンターではなくテーブル席に座る。「この前の夜のことなんだけど、あの、あん時はお互い弱ってたし、そういうこともあるってことで」という恒星に対し、「そういう?」と返す晶。「いや、事故っていうか、晶さんも深く考えないで今まで通り」という恒星。

「そんな簡単な話?深刻に考えなくてもいいこと…いいのか…そう言えば恒星さんそういう人だった。酔っ払って手近な女に手を出すような」「いや、あん時は飲んでないから」「事故ってそういうことでしょ?」

「だから、お互い様だって言ってんの」という恒星に「お互いに都合よく使った…最低な関係。一番なりたくなかった…」と話しているところに夢子から晶から電話がかかってくる。心配して夢子は上野とともに、晶の家の最寄り駅までやって来たといい、今から会えないかという。

恒星と話している晶は、一瞬悩むが、すぐに5tapの場所を夢子に伝える。電話を切った晶は、会社の同僚が来るという。なんで呼ぶんだよという恒星に、会社を休んだ自分にわざわざ来てくれた人を追い返せないという晶。

「俺だって今日話したかったから」という恒星に、恒星は毎日来ていると言い「ごめん、待ってて」と告げる。同僚が来ると聞いたタクラマカンは店を開けてくれるのだった。

 

店にやって来た夢子と上野は、晶が社長と戦っている時に、何もできなかったとこを謝る。社長が言ったことが正しいという晶は、会いに来てくれただけで嬉しいという。そこで、晶のおかげで、仕事を辞めるのをやめたと話し始める上野。今では、仕事も少し楽しくなり、今回は、晶が辞めるのを自分が止めたいという。

「私は逆。深海さん辞めればいいよ。戻ったって社長が調子に乗るだけで何にも変わんない。深海さんが幸せな方がいい。って言いたいけど、本当の本音をいうと深海さんに戻って来てほしい」と言う夢子。戻ってほしい気持ちと辞めても仕方ないという気持ちが戦っているという夢子だった。

 

晶の会社では、社長室に残っていた九十九に、佐久間が「とりあえず3人分の退職願」と差し出す。九十九は認めないと言い、やめたいやつは直接お礼もってこいという。その言葉を聞いた佐久間は、九十九の前に差し出した退職願を起き、佐久間を呼び止める九十九を無視し立ち去るのだった。

 

夢子と上野が帰り、恒星のテーブルに戻って来た晶。覚悟を決めて九十九に吠えた晶だが「社長には全然伝わってなかった。悔しいっていうより、虚しい」という。そんな簡単に変わらない、という恒星に、恒星は本当は変わりたいんじゃないか、と話し始める。

「恒星さん、本当は変わりたいんじゃないの?不正に関わるのは嫌だって相手ぶん殴って日常をぶっ壊す爆弾、投げたいんじゃないの?」という晶。この前の夜、辛そうだったから、という晶に、同情して寝たのか、さすがいい人、という恒星。

「私は、あの時恒星さんが、変に優しかったから」という晶に、恒星は、俺のせいかよ、というが、晶は責めているのではなく反省しているのだという。

「あん時、晶さんからもキスしましたよね?」という恒星に、したくなったから、と返す晶。同意の上だという恒星に、晶も同意の上だという事を認め、「同意したことを後悔してるの」という。後悔するぐらいならしなければいいという恒星に、恒星の背中からも後悔がにじみ出ていたという晶。

「朝になってベッドの中で、私が帰る時も起きてたくせに背中こっちに向けたまま、何にも言わない。あぁ、この人、今すっごい後悔してるんだなぁって空気が背中からビンビンに溢れてた…図星?」という晶に、恒星は「図星」と答えるのだった。

「いや、あれは俺だって想定外だったから。後悔だってするだろ」という恒星に「後悔するならするなって、自分もじゃん」という晶。

 

そこへ、京谷が店に入って来る。「あ、あの、晶ちゃん、今、取り込み中かも」というタクラマカン。動揺する京谷は、朱里と連絡が取りたいと、会わせてもらえないかという。

「どうぞ、行けば?」という恒星に、晶は京谷の元へいく。空いた晶の席に「ケンカっすかぁ?」と言いながら、どこにいたのかラーメン店員の岡持三郎(一ノ瀬ワタル)が座るのだった。

晶は、自分も朱里と連絡が取れないと京谷に話す。うちも出て、会社でも色々あって、マンションに行った方が早いんじゃなかな、という晶に、すでにマンションへ行ったがいなかった為、晶のところにいると思い訪ねて来たという京谷。首を振る晶。

京谷と晶の会話を気にする恒星に、三郎は可愛い彼女ができたと写メを見せる。「可愛いけど。人間にしろよ」という恒星。

行くあてのない朱里を心配した晶に、同居していた京谷は、捜索願を出す方向で話が進み始める。二人は、急いで警察に向かう。晶はまた戻るといい、出て行くが、ふと、ある事に気がつく恒星。三郎が彼女だと言った写メは、朱里が飼っていたペットの写真だった。どこにいる?という恒星に、大切に預かっているという三郎に、恒星は「飼い主」という。

 

その頃、朱里は、漫画喫茶にいた。そこへ、三郎に居場所を聞いた恒星が現れる。「言うなって言ったのに」と言う朱里に「でも晶さんには言ってないっす」と言う三郎だった。

 

三郎が住むラーメン屋で、預かっていたウサギと再会し、喜ぶ朱里に、恒星は、京谷か晶に連絡を入れるように言う。京谷と晶が捜索願を出しに行った事を聞いた灯里は「バカじゃないの?」と言う。「バカなんだよ。よく知ってんだろ?連絡しろよ」と言い、恒星は立ち去るのだった。

 

警察に向かう晶の携帯に、朱里から「生きてます。二人揃ってバカじゃない?」と言うラインが入る。それを見た二人は周りをキョロキョロし、朱里の姿を探すのだった。

 

「人に優しくされると、自分が優しくないのが悲しくならない?」と言う朱里。「だったら自分も優しくしたらいいんじゃないすか?」と言う三郎に、言葉が出ない朱里なのだった。

 

朱里から返事がこないまま、京谷と晶は辺りに朱里の姿を探していた。そこで、晶は、朱里が京谷に助けてもらったことを感謝していたと話す。「私も、京谷に救われた時があった。だから、京谷にはずっと幸せでいてほしいなって思ってる。だから誰か素敵な人…」と言う晶の言葉を遮る京谷。

「あぁ、もう勝手に決めんなよ。晶も朱里も母さんまでもみんなどんどん進んでさ、俺だけ置いてかれたままで、いや一人だけまだこんなこと言ってるのもみっともないけど、俺はまだ晶のことが好きなんだよ」と言う京谷。

「正直言って、愛が何だとかわかんないけど、晶の考えてること知りたいし、喧嘩もしたいし、だから、もう一度やり直せないか考えてくれないか?」と気持ちをぶつける京谷。二人は黙ったまま、歩き出す。

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「獣になれない私たち」のあらすじ(後半)

 

店に戻ってきた晶は、恒星に朱里から連絡があったことを伝える。京谷は帰ったという晶は、京谷が恒星によろしくと言っていたことを伝える。「よろしく?きもっ」と言う恒星は「晶さんてああいう男が好みなんですね」と言う。「恒星さんの好みは呉羽さんでしょ?お互いに全然違うしね」と答える晶。

 

「俺、ヒゲだしな」と言う恒星に「キモい笑顔だし」と言う晶。恒星は「今はキモくない」と言い、そうなのと言う晶。その時、同時に鳴り出した電話の相手は、橘カイジ(飯尾和樹)と橘呉羽(菊地凛子)からだった。

 

二人に呼び出された晶と恒星は、呉羽が隔離されているホテルに呼び出される。ホテルの部屋にやって来た晶に抱きつく呉羽。

過去のことを掘り出され、様々な記事が出たことで、ホテルに暮らす呉羽とともに「めんどくさいから、日本出ようかなって」と言うカイジ。元々、経営に興味がないと言うカイジは会社はNO2に任せて、新作のゲームはどこにいても作れると言う。

シドニーあたりに行こうかと話す呉羽は、自身のブランドについて、海外に拠点を移すといい、勢いが大事だと簡単に言う。そんな楽観的な二人を心配する晶と恒星。

「まぁ、海外移住は冗談なんだけど」と言うカイジ。そこへ、現実はこちら、と言い、地味なワンピースを持って現れる呉羽。呉羽は、これを着て、謝罪会見を行うといい、そうしなければ株主もスポンサーも許してくれないと言う。カイジはそんなことはしなくてもいいと言うが、呉羽がどうしてもというのだと話す。

 

晶と二人になった呉羽は、ワンピースを纏い、晶に似合う?とおどけてみせるが、晶は本当にいいの?と尋ねる。

「私が手術をした時、あの時、カイジが言ってくれたんだよね。呉ちんは何も失っていないって。芋虫が蝶になる時、サナギの中で劇的に変化する。それはちっちゃな芋虫自身の力で変化しただけ。呉ちんは新しい呉ちんになっただけ。それを聞いてカイジにプロポーズしたの。言いよって言われた時、鐘がなったよね」とのろける呉羽。

「ん?鐘の音って後から鳴ったの?恋に落ちた時じゃなくて?」と言う晶に、呉羽は、カイジの時はね、といい荘厳な音だったと言う。

 

会見場に現れた呉羽は、挨拶をし、頭を下げる。それを、PCで見守る、晶とカイジと恒星。

これまでの行動を反省し、謝罪する呉羽に、同じように見守るカイジも頭を下げる。そして、記者からの質問を受け無難に答えていく呉羽だったが、次第に質問は辛辣なものが増えていく。「授かり婚ですか?」「お子さんのご予定は?」と言う質問に対し、呉羽は本音で答え始める。

「あのさ、結婚てさ、子供作るためにすんの?一緒にいたいから結婚したの。それ以上なんかある?」と言う呉羽の言葉に、恒星は笑いながら、キレた、と言う。

世間を騒がせたことについてカイジさんはなんと?と言う質問に「いやいや、騒いでんのはあんた達だよね?なんで私が謝んなきゃいけないの?」と答え、反省はしてないってことですねと反論する記者。

「反省してます。ここにこんな格好でのこのこ出てきたことに反省しています」という呉羽に、記者からは不満の声が上がる。「橘呉羽はカイジの妻である前に、呉羽です。これからも好きに生きようと思います」という呉羽に、カイジもよろしくと頭を下げる。

本日はありがとうございました、と勝手に会見を終える呉羽に、会場は大騒ぎになる。出ていく前に呉羽は振り返り「あんた何しに来たんだ?」という記者の質問に「う〜ん。自分以外の何者にもなれないってことを確かめに?」と言い、ほいじゃと会見場を出ていく呉羽。

会見を見ていたカイジは「呉ちん、最高。迎えに行ってくるね」と部屋をでていく。呉羽が爆弾を投げたことを笑い合いあう二人。「話の続きは?」という晶。仕事を全て無くすかもしれない話、という晶に対し、自分はカイジみたいな人間ではないという。

「たまに感情的になるとろくなことがないし」という恒星に「感情的になったらなったで後悔する」という晶。リスクは犯したくないという恒星だが「それでも…人に支配される人生はごめんだ…俺バカか?」といい「いんじゃない?バカで」という晶。

 

漫画喫茶で、呉羽の謝罪会見を嬉しそうに見ていた朱里。「み〜っけた」と言いやって来た晶は、朱里が会社に置いて行ったキャラクターの置物と、そこに朱里が書いた「給料ゲット」「落ち着いてガンバレ」「必要な人になる」の付箋が貼られたものを持ってきた。

「忘れ物。あの会社で働けなかったからって自信なくすことないよ。どっか別に朱里さんに合う場所がある。私もこれから探す」といい、忘れ物を手渡す。朱里は晶に抱きつき涙する。そんな朱里を晶は優しくさするのだった。

 

次の日、朝早くに晶は出社していた。出社してきた上野は、晶がいることに大喜びする。晶は、クライアントに自分が退社する旨をメールしていたのだった。そこへ、社長の九十九がやってくる。「深海、えらい長いバケーションやったね」という九十九に「二日です」と答える晶。

いつも通りに、罵声を浴びせる九十九に、晶はコーヒーを持って社長室へ入る。九十九を目の前に座らせた晶は、朱里の退職願を渡す。「社長は私たちをどう思ってますか?」という晶に社員だと答える九十九。「社長が言うように社員は替えがききます。だけど、私たちにとっても上司は替えが聞くんです」と言う晶。

「社長の怒鳴り声はまるで恫喝です」と言う晶に「俺かてな、仕事がきちんと出来とったら怒鳴ったりせんわい」と言う九十九。晶は「普通に話して欲しいんです。矢継ぎ早の命令も追いつけません」と言うが、九十九は「普通のスピードやろ?お前らがボンクラなんじゃ」と声を荒げる。

「社長以外ボンクラなら、社長の言葉は、社員の誰にも通じてないことになります」と言う晶。「悲しいと思いませんか?私は悲しいです。社長と言葉が通じなくて。一方通行の関係はしんどいです。私は社長の下で働く人間です。人間だから、嬉しかったり悲しかったり間違えたりもします。もう限界って思ったりもします」と言い、退職願を出す。

「今までお世話になりました。自分を殺して本当に死んでしまう前に辞めます」と言い、引き継ぎはちゃんとすると言い、部屋を出る晶。「こんなん認めへんぞ。何が不満やねん」と言う九十九に対し「何が不満がたくさん言ってきたよ。俺も新海さんも」と声を上げる佐久間。

佐久間は、九十九の頬を両手で挟み「少しぐらい聞いてくれたっていいじゃない」と言う。その場にいた社員達から九十九に対しの不満が溢れ出てくる中、上野は「深海さん…次の職場でも頑張ってください」と思いを伝えるのだった。

夢子は「上野、よく言った。深海さんからの卒業」といい、ほかの社員みんなで拍手する。認めないと言う九十九の言葉が虚しく響く中、ありがとう、と社員に答える晶は、笑顔で溢れていた。

 

恒星の事務所では、恒星が荷物をまとめていた。そこへ、恒星の元同僚で監査法人をしている堀田(三浦誠己)がやってくる。

「お前が改まって話だなんて珍しいから恩を売っとこうと思ってな」と言う堀田だが、恒星の真剣な表情を見て、恒星の真剣さを感じ取る。

プロセという会社の架空請求の証拠を堀田に見せる恒星。「プロセが所得隠しを行なっていることを表沙汰にして、プロセを叩こうと思ってます」という恒星に、自分が何を言っているのかわかっているのか、という堀田。

恒星自身も粉飾に加担している事を承知で、税務署にその証拠を提示し、関連会社の脱税調査を促すという恒星に対し、こんな不正なんて世の中にたくさんあるといい、お前が人生を賭けることはないと説得する堀田だが「逆です。人生を取り戻そうと思ってます」と恒星は答えるのだった。

 

翌日、恒星は、税務署へ向かう。そのまま、不正を指示していた会社の高梨に連絡をし、書類を持っていくと話す。会議室に乗り込んでいった恒星は、不正の書類をぶちまけ「もう手は貸しません。あんたらの所得隠しもついでにタレこんどいたから」と言う恒星。

驚く高梨に「あ、一発殴っていい?」といい、走って逃げる恒星は笑顔に溢れていた。

 

恒星の事務所の前では、恒星の事務所の看板が取り外されようとしていた。それを見て歩み寄る晶の姿がそこにあった。同じようにその光景を眺めていたタクラマカンに、晶は、事務所を畳む立会いぐらいすればいいのに、といい、恒星ちゃんらしい、と微笑むタクラマカン。

「今、どこにいるか知ってます?」と言う晶に「店、長い間やってるとね、突然ふっと来なくなる人っているんだよね。で、また別のお客さんが来て常連になって、新しい人間関係ができて、少しづつ変わりながら続いていく…また、別の飲み友達?できるよ」と言うタクラマカンは晶を周年パーティーに誘い、晶も乗り気なのだった。

 

三郎が働くラーメン店に訪れた晶に、ラーメンを持ってきたのは朱里だった。真面目に働く朱里に、晶は安心していた。そこへ三郎が出前から帰ってくる。朱里に対して態度が違う三郎に、晶は気づいていた。

「晶さん、恒星さん、(周年パーティーに)来ますかね?」と言う三郎に、どうだろ、と返す晶。三郎は、メールだけでは恒星さん不足だと、元気が無いのだった。

 

晶の部屋を訪れてた京谷に、晶は千春からお酢が送られて来たことを話す。ビールを送り返したと言う晶に、面倒な気持ちの送り合いは面倒だろ、という京谷に、楽しいと言う晶だった。そんな晶に、仕事の紹介を申し出る京谷だが、紹介はもう懲りたと晶は断る。

晶は、失業手当をもらいながら、これから自分がどんな仕事をしたいのか、これからどうしたいのかを、ゆっくり考えると言う。

「この前の返事だよね?」と言う晶に、あらたまり、うなづく京谷。ごめんなさいと頭を下げる晶に「だよな〜。そうだよなぁ。それでも言いたかったんだ」と言う京谷は、晶に今、幸せかと尋ねる。これはこれでアリかな、と言う晶。これから幸せを探すか、と言う京谷に、晶はガンバレと言い、笑い合う二人なのだった。

 

京谷が帰った後、部屋でビールを飲む晶。壁の更新手続きの紙に気づいた晶は、それを外し、ゴミ箱に捨てるのだった。そこへ、晶の携帯に知らない番号から電話がかかってくる。「晶さん?もしもし」と言うその声は恒星だった。

「生きてたんだ?」と嬉しそうに答える晶に、死なねぇよと答える恒星。恒星の方が先に引っ越すと思ってなかったと言う晶に、部屋の更新したの?と言う恒星。更新をした晶は、節約生活だと話す。たわいもない会話の中で、晶は明日の5tapの周年パーティーに恒星を誘う。

今年こそナインテールドキャッツ飲まないと、言う晶は「来ないつもり?ビール飲もうよ。一緒に飲みたいよ」と言うのだった。

 

5tapの周年記念パーティーがやって来た。朱里や三郎が美味しく舌鼓をうつ中、様々なお客が訪れ、店は賑わっていた。そこに、晶の元会社の九十九を含めたメンバーもやってくる。

 

その頃、晶は恒星と待ち合わせをしていた。久しぶりの再会を果たした二人は、本場のナインテールドキャッツを飲みに訪れていた。

恒星は、仮住まいのアパートに住んでいるといい「何にもないんだよ。命あっても人生は終わり」とビールを注ぎながら話す。

「終わってないよ。変わっただけ。鮮やかには変われなくてもちょっとづつ変わっていって苦くなくなるんだよ。このビールみたいに」と言う晶の言葉に、熟成されて?と答える恒星。そして、二人は乾杯するのだった。

 

その頃、呉羽とカイジは、シドニーで毎日を楽しみ、美味しい料理を楽しんでいた。シドニーでも明るく笑いながら息のぴったりの二人。

 

晶に降られた京谷は、会社の後輩が結婚をし、先をこされたショックを抱えながらも、バツ3の上司とともに、コンパに参加し、新しい出会いを探すのだった。

 

京谷の母親の千春は、晶が送ったビールを仏壇にお供えし、息子の家族で献杯しながら、ビールを美味しそうに飲みながら、夫の遺影を笑顔で見つめる。

 

タクラマカンに連絡した晶は、店が盛り上がっていることを恒星に伝える。ビールを飲みきった二人。恒星は、近くに協会があると話し、二人は協会に向かう。16時になるといわれている鐘を聞きに向かいながら、以前、二人で鐘を聞きに行った話を懐かしむ晶と恒星。

教会にたどり着いた二人。時間は15時59分だった。「鳴らなくても聞こえなくても、一緒にいることってできるのかな」と言う晶に「それは、わからないけど…俺たち次第じゃない?」と答える恒星。16時を迎えた瞬間、鐘の音を待つ二人に風が吹く。

教会の鐘がゆっくりを動く。二人は手をつなぎ、教会を見上げるのだった。

「獣なれない私たち」の第10話の感想

最終回が終わってしまいましたね。結論からいうと、本当にいいドラマでした。

お互いに好きな人や彼氏がいる関係で出会った二人が、どこかに同じ気持ちを抱えながら、次第に近づいていく距離。本当に辛い時や、悲しい時にも気がつけばそばにいた。ただ、そんな関係性が、恋人としての距離を邪魔してしまう。そんなことをひっくるめたラストでしたが、よかったです。

何か、大きな事件や、特別なことが起こるようなドラマではなかったけれど、私たちの日常にある現実の辛さとか、家族との関係だったり、とても身近に感じることが多くて、共感しかなかったですね。年代的にも少し大人な二人が、ぎこちなく不器用な部分を持ちながら生きているところがリアルでしたね。

 

晶は、今まで我慢しながらも務めていた会社をついに辞め、その時に晶が言った言葉が「本当に死んでしまう前に、会社を辞めます」でしたね。多くを語らなくてもそこに全てが詰まっていた気がしました。

また、恒星が堀田に言った言葉で「人生を取り戻そうと思ってます」と言った恒星。自分が無くしてきたところを見て見ぬふりしながら生きるのではなく、埋めながら生きていこうと決めた恒星の強い決意を感じましたね。

結果的に、お互い大切な仕事をなくした二人でしたが、それ以上に大切なものを手に入れたというラストだった気がします。最後の教会の鐘がなったのか、揺れ始めた鐘を見ながら手を繋ぐ晶と恒星。本当にとても素敵なシーンだったと思います。

終わってしまってとても寂しいですが、日常に勇気を与えてくれるドラマだったと思います。

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